富士山に登るとき、ご来光目的の方が多いかと思います。
過酷な富士登山の達成感とともにみるご来光。格別です。
山頂に来たものの、どこでご来光を見ればいいのでしょう?
今回は吉田口登山道から登った時の話を中心に、ご来光スポットについてご案内したいと思います。

書いている人
・富士登山13回
・富士山以外の山は年1回くらい
・登り始めた当時から肥満状態
・それでも魅力に憑りつかれてほぼ毎年登っている
おすすめのご来光スポット
吉田口の登山道を登り切り、山頂にたどり着くと、左手に山小屋が立ち並んでいます。
その山小屋の前にはベンチがいっぱいあるので、割と多くの人たちがそこでご来光を待っています。
けれど、結構人が多いのでごみごみしてしまうのですよね。
私自身は、あまりベンチのところで見ないので、どこで見るかお伝えいたします。
1. 下山道入口付近の開けたところ(吉田口登山道向け)
山頂にたどりついたら、左手にある山小屋の並びを突き進み、左手に見えるトイレも超えると、吉田口(須走口)の下山道入口のある開けた場所にたどり着きます。
目印は「須走口下山道」と書かれた石碑です。
右手には山頂火口である大内院に続く緩やかな傾斜地が見えると思います。
この傾斜地は右手が高まりになっているので、多くの人がいても頭などが重なりにくく、ご来光を見るときに邪魔になりません。
実際このあたりで撮影したご来光がこちらです。
下山道の鳥居とご来光 思わず万歳する人も 眼下には山中湖
人は映り込んでしまいますがまたそれも味のある感じで好きです。
工夫して撮影すれば人の映り込みは少ないですし、もう少し右手の高いところに上がってみるのも一つかと思います。
山頂についてからそこまで体力を使わずにたどり着ける場所です。
ただし、開けた場所なので風を避けることができません。
早めについてしまうと体温を奪われてしまうので注意してください。
2.三島岳(富士宮口登山道向け)
富士山の山頂の周りには8つの高まりがあるのですが、そのうち、三島岳と呼ばれる高まりです。
地図で言うと、頂上富士館の裏手にある、トイレの近くにある高まりになります。(地図の道からすこしそれます)
この高まりからご来光をみると、正面に見える山影のコントラストや
ご来光に照らされた剣が峰の美しさを楽しむことができます。
ここから写真を撮ると下記のようになります。(はっきりしたご来光!みたいな写真がありませんでした…)
ご来光前の山の影と空が白みかけた印影 ご来光を見ている人たちが見えます 剣が峰の左手には影富士
富士宮口や御殿場口であれば十分来れる場所かと思います。
夜間や強風時のお鉢巡りは、滑落の危険性があるので吉田口(須走口)の場合はやめておきましょう。
昼間に来てもとても景色がよく、場合によっては、伊豆半島などもみられる場所なので、是非昼間に訪れてください。
私も昼間に行くことが多いです。(写真を撮った時は、頂上富士館で宿泊をして次の日のご来光で撮りました)
3. もはや山頂ではなく山小屋で~例:吉田口本八合~
山頂でご来光を拝むことで達成感を味わいたいという方もいるとは思います。
でも、実は山頂に登りきるよりも、途中で見てしまうほうが見やすいです。
特に吉田口に関しては、七合目より上であればご来光が見れるのです。
私の場合は、吉田口の本八合目の山小屋でゆっくり睡眠をとって、ご来光を見てから山頂に向かうことが多いです。
吉田口の本八合目からのご来光だと下記のような感じです。(写真で泊まっていた場所は胸突江戸屋さんになります)
夜明け前 徐々に空の色が変わり幻想的 ご来光
山小屋でゆっくりと休めて、加えて、ごみごみせずゆったりした気持ちでご来光を楽しむことができます。
ご来光を見てから、その時の体調や天候によって、山頂を目指すか下山するかを決められるのも、山小屋ご来光の良いところになります。
最後に
いかがだったでしょうか?
ひとえにご来光といっても、その周りの風景も合わせると、見る場所で全く違う姿を見ることが可能です。
どんなご来光、どんな景色を見てみたいかで、ご来光の場所を決めるのも一つだと思います。
是非素敵なご来光の時間をお過ごしください。
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