いままで何度も富士山に登ってきましたが…
実は3年前に富士山に登った時は二日酔いの状態で登山をしてしまいました。
本来やるべきことではないので、やめたほうが良いよ、ということで何が起きたのか記したいと思います。
結論としては、旅費忘れた…という大失態をおかしました。
旅費を忘れたら、どうやって富士山に登るんじゃいという実体験をご紹介いたします。

この記事を書いている人
・富士登山13回
・富士山以外の山は年1回くらい
・登り始めた当時から肥満状態
・それでも魅力に憑りつかれてほぼ毎年登っている
経緯: 二日酔いで迎えた当時に起きたこと
3年前、一番お酒の量も増え、体重も増えて、心身共に病み気味の状態。(とても元気ではありましたけどね)
それでも富士山だけはどうしても登りたくて、例年のように準備していました。
しかし、日ごろの習慣が急に治るわけでもなく…
登山前日だというのにお酒をたらふく飲み、深夜に帰宅。
荷造りだけは済ませて、眠りについたのでした。
さて、まんまと二日酔いで迎えた登山当日。
吐き気や頭痛はないものの、からだ重い、寝不足。
そんな状態では登るものではありません。
正直、危ないです。やっちゃだめです。
でも、当時の自分はそんなことも判断できず…バスの時間ギリギリに家を出ていきました。
そうして起きてしまった悲劇!
忘れ物(旅費忘れた)
富士山五合目までの高速バスに乗ってしばらくしてから気が付きました。
カバンの中に、旅費が入ってない!!!
登山中はお金を取り出しやすくするために、旅費は財布とは別に用意しています。
そのため、寝る前に別にしておいた旅費をテーブルに置いてたのに…
急いで家を出た私はうっかりその旅費を持つのを忘れてしまっていたのです!
財布の中の残高がいくらなのかも把握できていません。
もうこの時点で変な汗がだらだらです。
どういう対処をしたのかは、後ほど記載いたします。
軽い高山病の発症
今回の記事の本論からそれますが…こちらも書いておきましょう。
富士山の高度は高いので酸素濃度が薄いです。
体質によっては高速バスがたどり着く富士山五合目の時点で高山病を発症する人もいると聞いています。
(実際に発症した人は見たことがないですが)
五合目で発症しなくても、六合目で発症して登山を断念した人もいます。
※これは私の知人の実話
さて、そんな富士山に二日酔い、つまり体調不良状態で登るとどうなるか…
はい、高山病発症です。
私の場合は軽い状態だったので、そのまま自分の体調の状況を見ながら登りましたが、場合によってはすぐに下山する必要があります。
富士山は、体調が万全な状態で登らないと簡単にこういうことが発生するので、本当に注意です。
本題:旅費を忘れたときと対処法
さて、前述したとおり、二日酔いで寝坊してバスの発車時間ギリギリに家を出た結果、旅費を忘れるという失態をおかしたワタクシ…
どう対処したのか、ご紹介いたします。
ちなみに、ひとり登山だったときの実体験です。
ほかに仲間がいるときは、迷わず仲間に相談しましょう!
お金をおろせるところを探す
高速バスは、自分が乗る停留所以外にもいくつかの停留所にとまる場合があります。
また、サービスエリアで休憩をとるので、そこでもお金をおろすチャンスがあります。
私が当時のっていたバスもいくつかの駅に寄ってから高速に乗るタイプ。
このときは1個目の停留所に早めに到着したので、少し時間調整で止まることに!!
すかさずバスの運転手さんに事情を説明して、少しの間バスから降りる許可をいただきました~
そして、運よく自分が利用している銀行を発見!!!
ところが…
朝が早くてお金が下せない・・・・・・・
とぼとぼとバスに戻ります…(自販機で飲み物だけGET)
続いてサービスエリア。
いつもなら大きめのサービスエリアに止まるので、そこなら下せるかもしれない!!!!と息巻いていたのですが…
「本日は渋滞の影響で休憩場所を〇〇パーキングエリアに変更いたします」
という無情なアナウンス。
小さいパーキングエリアだったのでお金下せる場所ありませんでした…(朝と昼用のおにぎりと飲み物だけGET)
こうなったら五合目に行く手前、河口湖駅で降りてお金をおろしてから五合目に向かうか?と考えたものの、それだと時間がとても厳しい。
やむを得ず、一旦五合目まで行くことにしました。
五合目について、ダメなら引き返そう…と。
お財布の中身を確認
お金をおろせる場所がないことが確定したので、高速バスの中で、財布をひっくり返して、現金の確認。
給料日後で、まとまったお金を多少財布に入れていましたが…それでも2万円も無い…
さて、富士山ではどんなお金が必要なのかというとこんな感じです。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
★山小屋代 | 8,000円くらい | 私の場合は平日宿泊で夕食のみ付けています。休日宿泊や朝食までつけるともっと高くなります |
★食事代 (下界購入) | 500円弱 | 1日目の朝・昼(コンビニなどで購入するおにぎりなど) |
★食事代 (山頂購入) | 1,000円くらい | 2日目の朝(山頂山小屋で食べるラーメンやうどん) |
行動食代 (下界購入) | 500円弱 | 登山中につまむものです(飴とかカロリーメイトとか) |
★飲み物代 (下界購入) | 500円弱 | 主に初日に補給する水分(1.5L) |
★飲み物代 (山小屋購入) | 500円くらい | 初日に購入して足りない分(500ml追加) |
★トイレ代 | 1,000円くらい | おおむね1回100~300円。小銭必要です |
★富士登山の 協力金 | 1,000円 | 富士登山道の整備などに使用されるため登山者が払う費用です |
参拝代 | そのときの手持ち次第 | 五合目の小御岳神社、山頂の浅間神社での参拝で使用 |
お土産代 | そのときの手持ち次第 | 買えない時は我慢です |
☆帰りの交通費 | 人によります | あらかじめ予約している場合は不要 |
当時、私が必要としていたのは上記の表のうち、★の部分。
幸いなことに行動食は先に購入して持っていたので、それは考えなくてよかったです。
加えて、富士山内では、お土産を買わなくても大丈夫なので費用に入れる必要はありませんでした。
(下山後に河口湖駅でいつも購入しているため)
食事や飲み物に関しては富士山で買おうとするとどうしても高くなります。
運搬費用などがあるので仕方ないですね。買うことができるのがすごいことなのできちんと払います。
飲み物は最初から2L用意していけばいいんじゃないか?という方もいるのですが、私の場合はできるだけ登山中の荷物を減らしたいです…(重いと登るのつらい)
そのため、500mlを3本のみ持ってスタートします。
ちなみに…あまり褒められたことではないのですが、人より水分補給量が少ないほうです。
2日で2L程度しか飲まないですが、ほかの方はその量がもう少し多いと思います。
また、☆で示した帰りの交通費。
こちらについては、まずは河口湖駅まで降りることができれば、あとはコンビニなどでお金をおろすことができます。
そのため、富士山五合目から河口湖駅までの運賃1,570円を用意できていれば良いという結論に至りました。
いろいろと計算した結果、14,000円くらいあれば、なんとか間に合いそう。
当時の財布の中は15,000円くらいあった気がしています。
…いける!!!
ということで、登山決行です。
小銭を作る
富士山に登るうえで大事なことの一つに、『小銭を作る』というものがあります。
富士山ではトイレが有料です。
山頂に近くなると少し高くなりますが、1回100~300円。
山を登っている中でトイレがあるというのがまず奇跡で、それを管理する費用と思えば安いものです。
これを管理してくださる方々のためにしっかり払います。
ただ、こちら、小銭じゃないと払えないです…
そのため、富士登山開始までにある程度小銭を作っておく必要があります。
自分が行くであろうトイレの回数と、あと神社のお参りで使う程度の小銭が用意してあると良いです。
それをあらかじめ用意しておいたのに、それも一緒に忘れてしまったワタクシ…
お店の人に申し訳ないと思いながら、お釣りが出るように昼ごはんの買い物などをしていきました。
(小銭が必要なのは早い段階で分かっていたので、富士山に着く前に作っておきました)
じゃらじゃらと100円玉がいっぱいできて一安心。
最後に:費用ギリギリ登山の結果
高速バスの中で計算を進め、ギリギリ登れることが分かったワタクシ。
でも実際に登ってみたら、本当にギリギリで最後財布に残ったお金は200円。
危なかった~~~~~~!!!!
心臓に悪い登り方だったので、それも要因になって軽い高山病になったんじゃないかと…。
河口湖駅まで戻ってきてようやくお金をおろすことができて、本当にほっとしたことを覚えています。
おろしたお金でお土産いっぱい買って、帰りのバスチケット買って無事帰路につくことができたのでした~
二日酔いで登るのは体調的な心配ももちろんですが、私のように思わぬ失敗をしてしまうことがあります。
そういったことがないように、是非みなさんは万全な状態での登山をしてくださいね。
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