【富士山】登山中止の判断材料

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富士山に登りに行く!

多くの方は、一生に一回あるか無いかの機会だと思います。

そんな数少ない機会だからこそ、山頂まで行きたい!という気持ちはあると思うのですが、どうしても中止しなきゃいけない場合があります。

今回はどんな時に中止の判断をしなければならないのか、ご紹介したいと思います。

もと

この記事を書いている人
・富士登山15回
・富士山以外の山は年1回くらい
・登り始めた当時から肥満状態
・それでも魅力に憑りつかれてほぼ毎年登っている

目次

①天候不良~台風注意~

中止判断の材料のひとつめは、「天候不良」です。

雨が降っているくらいであれば、登っても大丈夫です。
晴れてて登ってもいつの間にか降っていることもありますので。
むしろ絶対雨は降ると思ってもいいくらいです。

さすがに土砂降りとかであれば、やめたほうが良いと思いますが…
普通に雨降る程度であればよくあるものです。

じゃあ、どんな天気がまずいかというと『台風が接近・通過直後』です。

富士山の登山シーズンは7月~8月なので、当然のように台風シーズンとかぶります。
台風の進路次第とはいえ、台風の影響はまだ離れている時点から出始めます。
富士山の周りには、大きな山がないので、台風の風の影響をもろに受けてしまうのです。
そのため、まだ富士山の近くに台風がいなくても、登らないほうが良い場合がありますので注意しましょう。
台風近付いている時点で、台風並みの風が襲ってくると思ってください。

実際に私も1回だけ、台風接近により富士登山を断念したことがあります。
判断が難しい天気だったので、登った人たちもいましたが、私には怖くて登れませんでした。
台風ではないですが、実は富士山の強風を一回もろに味わっているので…
わざわざ強風が吹くことが分かっている日にほかのメンバーを連れて行くなど、私には無理です。

登る前にお天気のサイトを見ておくと良いです。
私が利用しているのは「てんきとくらす」です。
このサイトでは登山に適しているかどうかも3段階の指数で表示してくれます。
また、富士山と一言で言っても、いる場所でだいぶ天気が異なりますが。
このサイトでは細かく地点を指定されているので、自分が見たい富士山の特定の場所の天気を見ることが可能です。

~山梨側~

富士スバルライン(5合目) (2305m付近)

富士山吉田口8合目 (3150m付近)

富士山山頂 (3776m付近)

~静岡側~

富士山富士宮口5合目 (2380m付近)

富士山須走口5合目 (2000m付近)

富士山御殿場口5合目 (1440m付近)

②体調不良

いろんな体調不良がありますが…熱があるとか、頭痛がするとか、腹痛だとか

いつもだったらちょっと無理して仕事しちゃうな…と思うような体調不良。
それくらいでもやめておいたほうが良いです。
だって、いま言ったじゃないですか、「ちょっと無理して」って!無理は厳禁です!

そんな状態で登っても良いことないので、登らないほうが良いです。

ちなみに、私は二日酔いで登って高山病になりました。(おまけに旅費忘れました)

あと、私の場合はドクターストップ的なもので登れなかったことが2回あります。

1回目は蜂窩織炎という傷口などから何かの菌が入ってしまって炎症が起きてしまう怪我みたいなもので。
足に蜂窩織炎起きてしまって、治ったかなと思ってお医者さんに「明日から富士山登っていいですか?」と聞いたら「馬鹿じゃないの!?ダメに決まってるでしょう!」と怒られました(苦笑

2回目は過労。14連勤くらいしてたら、すごい腰が痛くて、痛みで吐き気がして早退。
いつもお世話になっている鍼灸の先生のところにいったら「過労の最終段階」という恐ろし気な言葉をいただき、「富士山登っていいですか?」と聞いたら(略

そんな感じで、怪我ひどい疲れも富士登山には向かないので注意しましょう。

Q. 生理の時は富士登山やめたほうが良い?

生理自体は富士登山を中止する理由としなくても大丈夫ではあります。

大事なのは、どれくらい生理でご自身が体調きつくなるタイプかですね。
私だったら始まって1-3日目は無理ですね…。
でも、友人は生理2日目でも登ってました。

どうしても登る場合は、いつも使用されている鎮痛剤は必ず持って行ってください。慣れない環境なのでいつ生理痛になるかわかりません。備えはきちんとしましょう。
また、富士山はごみを捨てていくことはできないので、使用済みの生理用品も必ず持ち帰るようにしましょう
トイレットペーパーの芯を抜いたものをもって行っておくと、紙に困らないですよ。

あとは山小屋の寝具を汚さないように準備しておきましょう。
友人はごみ袋を布団に敷いて対策していました。

③登山中の不測の事態/不慮事故

ここまでは、富士山に登る前に中止する場合の判断材料でしたが、次は登山中の判断になります。

高山病

たぶん富士山に登る方のほとんどの方は多少の高山病を経験することになると思います。
多くの方は軽い症状なので、基本的には体が慣れて治ったりします。
ただ、人によっては全然治らず、むしろ悪化していく場合があります。

激しい頭痛
ひどい吐き気
嘔吐
意識が朦朧とする(ひどい眠気に似ている)


そんな症状がある場合は、早急に山を下る判断をしてください。
その場で休んでいても治るものではないです。たとえ、酸素缶を持っていても治るものではありません。
(基本的に酸素缶は気休めと言われています。私は1回も使ったことないです)

山を下るとびっくりするほど症状楽になります。

事故の発生

自分が無事に登っていても、ほかの人が思わぬ事故にあってしまうことがあります。
その場合、登山道の封鎖などが発生することがあります。
登山を継続するか、中止するのか、登山中に自分で判断することになります。
(ツアー参加の場合はツアーの方針に従うようにしてください)

2019年8月26日。
山頂付近で落石事故が発生し、不運にもその石に当たってしまった女性が亡くなる事故が発生しました。
当時のニュース記事:「富士山山頂付近で落石 20代女性が死亡(産経新聞)

その日、ちょうど私も富士山におり、五合目を出発し、六合目でその事故を知ることになりました。
六合目でスマホの電源を入れたら、家族や友人、会社の同僚から大量の連絡が入っていたのを覚えています。

事故の処理や調査などもあるため、8合五勺から上は登山道を封鎖。
ツアーも中止になっていたのか、ツアー客がほとんど見当たらなかった珍しい登山の年になりました。

私の場合は、一旦山小屋に行く判断をして、その日は順調に登山を続けました。
ヘルメットかぶって登山したのはこの年が初めてでした。

六合目で借りたヘルメット

山小屋は本八合目。
夕方、目的の山小屋についても、登山道は封鎖状態が続いていました。

夜のうちに、事故原因の解明は引き続き行っているものの、登山道の封鎖が解除されたとの情報が入りましたが…
私はその年は山頂に向かうのは断念しました。

富士山は落石が起きやすい環境ではあるので、事故原因がわからない状態で登ることに不安を感じたのが理由です。

こうして私は、山小屋でご来光を眺めてから、そのまま下山したのでした。

幸い、そのあと落石が続くことはなかったので山頂に行っても大丈夫でした。
ただ、『不安な気持ちのまま登ってもあまり良いことはない』というのが、私の判断基準の一つです。
何かに悩む場合は、判断するときの精神的な基準をひとつ持っておくと良いと思います。

最後に

ここまで富士登山の中止判断の基準となるものごとをご紹介しました。

富士山は比較的簡単に登りに行ける山ではありますが、それでも相手は自然です。
自然を相手にする富士登山なので、万全の態勢で登るようにしましょう。
また、登山中も「引き返す勇気」を忘れないように持って行っていただければと思います。

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